効果的なウォームビズについて

冬場にうれしい発熱素材

冬場にうれしい発熱素材

繊維そのものに空気穴(空気孔)を作ることで保温性を高めた化学繊維が開発されている一方で、繊維自体を発熱させる新素材も開発されています。
「遠赤外線効果で温かいユニフォーム」、「発熱するインナー」などは最近量販店でよく目にします。
日本化学繊維協会によると、主なものは以下の通りです。

[遠赤外線放射素材]について

ケイ酸ジルコニウム系セラミックスなど、加熱されると遠赤外線を放射する効果が高い化合物を繊維の中や表面に加えることで保温性を高めています。
遠赤外線は可視光線や紫外線と同様に太陽光に含まれる電磁波の仲間です。
遠赤外線が何かに触れることで、触れたモノの分子等が振動して熱を発生させる仕組みになっています。
つまり、人の体温で繊維が加熱されることで遠赤外線が放射され、身体が温まるという構造になっているのです。

[蓄熱保温素材]について

炭化ジルコニウム等、太陽光を吸収して熱エネルギーに変換する物質を繊維の原料に練りこんでいます。
それらが太陽の光を吸収し、熱に変え、衣服の表面温度が高くなります。
また、人体から発生する熱(遠赤外線)を発射する機能(衣服の外に逃がさない)も加えて、保温性を高めています。

[吸湿発熱素材]について

アクリレート系繊維を面などに混ぜています。
アクリレート系繊維とは、合成繊維のアクリルなどを改質し、水分を多く含むようにした素材です。
身体から発散される水分(汗)が繊維表面に対句と水分子の運動エネルギーが熱エネルギーに変わり、発熱(吸湿発熱)する仕組みになっています。
主に、ヒート○○○といった、冬の私たちのインナーとして既に馴染み深い商品などはそれにあたり、現代版のババシャツの代用を担ってくれています。

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